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永代供養墓じまいとは?メリット・費用・手順をわかりやすく解説

梶原 由紀子 / 更新:2026-06-24
永代供養墓じまいとは?メリット・費用・手順をわかりやすく解説
親のお墓を継ぐ人がいない、遠方で管理に通えない――その悩みの現実的な答えが「墓じまいをして永代供養に切り替える」ことです。私自身、父の死後に地方のお墓を墓じまいして永代供養に移しました。結論を先に言うと、手順さえ押さえれば特別に難しいことはありません。
  • 墓じまいはお墓を撤去して更地に戻し、墓地管理者に返すこと。
  • 永代供養は寺院や霊園が遺族に代わって遺骨を管理・供養する仕組み。
  • 墓じまい後は必ず遺骨の移転先(改葬先)を決める必要がある。
  • 永代供養墓の費用は合祀墓で5万〜30万円程度、集合墓で20万〜60万円程度。
  • 永代供養墓の多くは33年や50年などの期間後に合祀へ移る運用になっている。

永代供養墓じまいの結論

【絶対知ってほしい!】永代供養にして後悔してしまった人
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墓じまいして永代供養にすれば、お墓の管理と継承の負担から解放されます。これがこの記事の結論です。

「永代供養」という言葉から、ずっと手厚く供養してもらえると思い込む人が多いのですが、ここは要注意です。実際は33年や50年などの一定期間を過ぎると、他の方の遺骨と一緒の合祀墓に移される運用が一般的です。

私が父のお墓を移したときも、契約書にこの「合祀へ移る時期」が小さく書かれていました。後から知って驚かないよう、ここだけは先に確認してください。

永代供養は「永久に個別供養」ではありません。多くは一定期間後に合祀されます。契約前に「いつ合祀されるか」を必ず確認してください。

墓じまいと永代供養の違い

墓じまいは「お墓を撤去する作業」、永代供養は「遺骨を預けて供養を任せる仕組み」で、まったく別のものです。

墓じまいと永代供養の違い

墓じまいは、今あるお墓を解体・撤去して更地に戻し、墓地の管理者へ土地を返すことを指します。永代供養は、寺院や霊園が遺族の代わりに遺骨を管理・供養することです。

つまり墓じまいは出口の作業、永代供養はその先の受け皿。混同されがちですが、片方だけでは話が完結しません。墓じまいで取り出した遺骨を、どこに納めるか――その答えのひとつが永代供養です。

墓じまいと永代供養の違い
項目内容役割
墓じまいお墓を撤去して更地に戻し管理者へ返還お墓の「出口」の作業
永代供養寺院・霊園が遺族に代わり遺骨を管理・供養遺骨の「受け皿」

墓じまいとは

墓じまいとは、既存のお墓を解体・撤去して更地に戻し、墓地管理者に返還することです。

ここで見落とされがちなのが、墓じまいは「墓石を撤去すれば終わり」ではないという点です。取り出した遺骨をどこかに納めなければ、行き場のない遺骨を抱えることになります。

私が役所で改葬の手続きをしたとき、窓口の方に「移転先が決まっていないと書類は出せません」とはっきり言われました。墓じまいと移転先の手配はセットで進めるものだと、その場で実感しました。

永代供養とは

供養は生死と向き合う"命のレッスン"「墓じまい」や「永代供養」の正しいとらえ方
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永代供養とは、寺院や霊園などの管理者が、遺族に代わって遺骨を管理・供養する仕組みです。

全国一律の制度や料金、期限があるわけではありません。寺院・霊園ごとの契約条件で内容が変わります。だからこそ「うちのお墓ではどうか」を一件ずつ確認する必要があります。

納骨のかたちには、個人墓・集合墓・合祀墓といった区分があります。個人で区切るほど費用は上がり、最初から合祀すると低く抑えられる、というのが大まかな傾向です。

永代供養墓の納骨形態と費用相場
納骨形態特徴費用相場
合祀墓他の方の遺骨と一緒に納める5万〜30万円程度
集合墓区画を分けて納める20万〜60万円程度
個人墓個別の区画で供養高額になる傾向

墓じまいした後に永代供養にする4つのメリット

墓じまいして永代供養にする最大の利点は、管理・費用・継承・檀家の4つの負担が一気に軽くなることです。

墓じまいした後に永代供養にする4つのメリット

以下で1つずつ見ていきます。ただし正直に言うと、4つすべてが等しく効くわけではありません。私が一番ありがたかったのは「継承者の心配が消えたこと」でした。

  1. お墓の管理負担が軽減される。
  2. 通常のお墓より費用負担が軽減される。
  3. 承継者がいなくても問題がない。
  4. 檀家を抜けることができる。

1:お墓の管理負担が軽減される

永代供養なら、寺院や霊園が管理・供養を引き受けるため、遺族が現地に通って手入れする必要がなくなります。

草むしり、墓石の掃除、お盆やお彼岸の遠出。地方のお墓を持つ人なら、この負担の重さは身にしみているはずです。私の実家のお墓は車で片道3時間。年に数回の往復が、年々こたえていました。

管理を任せられると決まった日の、肩の荷が下りた感覚は今でも覚えています。

2:通常のお墓より費用負担が軽減される

「墓じまい」どうする?費用や流れを5分で解説!改葬トラブルを避けるには?
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永代供養墓は、一般的なお墓を新しく建てるより費用を抑えられます。

合祀墓なら5万〜30万円程度から選べます。新しく墓石を建てると数百万円かかることを思えば、その差は大きいです。

ただし注意点もあります。墓じまい自体に墓石撤去や離檀料などの費用がかかるため、「永代供養が安い」=「総額が安い」ではありません。出ていくお金は、墓じまい分と移転先分を合わせて見積もってください。

永代供養墓の費用だけで判断しないこと。墓じまいの撤去費・お布施・離檀料を足した「総額」で比較してください。

3:承継者がいなくても問題がない

永代供養は、お墓を継ぐ人がいなくても、寺院・霊園が供養を続けてくれます。

3:承継者がいなくても問題がない

子どもがいない、子どもに負担をかけたくない、遠方に住んでいて継げない――こうした事情を抱える人にとって、これが一番の決め手になると私は思います。

父のお墓を墓じまいしたとき、私自身に子がなく「このお墓を次に誰が見るのか」がずっと頭の片隅にありました。永代供養を選んだことで、その問いに区切りをつけられたのが大きかったです。

4:檀家を抜けることができる

墓じまいの際に離檀すれば、お寺の檀家としての付き合いと費用から離れられます。

檀家でいる間は、護持会費やお布施など継続的な負担が発生します。墓じまいを機にここを整理できるのは、長い目で見たメリットです。

ただし、ここは正直もめやすい部分でもあります。長く世話になったお寺との関係を、お金の話だけで終わらせると角が立ちます。私は最後の閉眼供養を丁寧にお願いし、感謝を伝えてから離れました。

墓じまいをして永代供養にする8つの手順

「永代供養しないとどうなるのか」「墓じまいは罰が当たるのか」
「永代供養しないとどうなるのか」「墓じまいは罰が当たるのか」

墓じまいから永代供養までは、相談・移転先決定・手続き・供養・撤去・納骨という流れで進みます。

順番を間違えると手戻りが出ます。特に「移転先を決める前に撤去を進める」のは厳禁。役所の改葬許可が下りなくなります。

墓じまいから永代供養までの8手順
手順内容
1親族に墓じまいの相談をする
2寺院に墓じまいの相談をする
3受け入れ先の永代供養墓を決める
4お墓を撤去する石材店を決める
5墓じまいに必要な手続き(改葬許可など)をする
6閉眼供養を執り行う
7お墓の撤去・遺骨の取り出しを行う
8受け入れ先の永代供養墓に遺骨を埋葬する

費用の目安も先に押さえておきます。墓じまいの費用は、墓石撤去・閉眼供養のお布施・離檀料・新しい納骨先の費用で構成されます。

墓じまいにかかる費用の内訳
項目目安
墓石撤去工事1平方メートルあたり10万円前後から
閉眼供養のお布施3万〜10万円程度
離檀料お寺により異なる(要確認)
新しい納骨先(永代供養墓)合祀墓5万〜30万円程度ほか

1:親族に墓じまいの相談をする

最初にやるべきは、墓石を動かすことでも見積もりでもなく、親族への相談です。

1:親族に墓じまいの相談をする

お墓は名義人だけのものではありません。後から「勝手に決めた」と言われると、関係にひびが入ります。私の場合も、最初に叔父へ電話を入れたことで、その後がずっとスムーズになりました。

特に「合祀されると後から遺骨を取り出せない」点は、親族全員で共有しておいてください。これを伝えずに進めると、後で必ずもめます。

合祀墓に納めると、原則として後から遺骨を取り出せません。親族の合意を取ってから進めてください。

よくある質問

墓じまいと永代供養について、私が取材や自分の手続きでよく聞かれた質問にまとめて答えます。

よくある質問

永代供養墓じまいとは?
今あるお墓を撤去して更地に戻し(墓じまい)、取り出した遺骨を寺院や霊園が管理・供養する永代供養墓へ移すことです。墓じまいだけでは遺骨の行き場が決まらないため、永代供養への移転とセットで進めます。
永代供養墓じまいの費用は?
墓じまい側は墓石撤去(1平方メートルあたり10万円前後から)、閉眼供養のお布施(3万〜10万円程度)、離檀料などがかかります。永代供養墓側は合祀墓で5万〜30万円程度、集合墓で20万〜60万円程度が目安です。
永代供養墓じまいの始め方は?
まず親族に相談し、次にお寺へ相談します。その後に受け入れ先の永代供養墓を決め、石材店の手配、役所での改葬許可などの手続き、閉眼供養、撤去・遺骨の取り出し、新しい墓への納骨と進めます。移転先を決める前に撤去を始めないのが鉄則です。

最後にひとつだけ。墓じまいは手続きより、親族とお寺への「最初のひと言」が一番大変です。そこを丁寧に越えられれば、あとの作業は淡々と進みます。まずは身近な親族に電話を一本かけることから始めてください。

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梶原 由紀子

終活ガイド上級資格保有 ・ 相続・不動産手続き専門メディアでの執筆実績7年

司法書士事務所でのアシスタント経験を経て、相続・終活まわりの手続き取材を専門とするフリーライター。自身も父の死後に地方の墓じまいを主体となって進めた経験を持ち、実際に役所・寺院・石材店に足を運んで得た一次情報をもとに書く。

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梶原 由紀子
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司法書士事務所でのアシスタント経験を経て、相続・終活まわりの手続き取材を専門とするフリーライター。自身も父の死後に地方の墓じまいを主体となって進めた経験を持ち、実際に役所・寺院・石

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